明思克航母世界冷戦中の80年代に、ソ連極東海軍の脅威の代名詞の1つに「空母ミンスク」がありました。ウラジオストックを出航するや、日本を恐怖に陥れたミンスクが、20年の時を経て、誰でも簡単に乗り込めるテーマパークに生まれ変わりました。深川の羅湖駅から車で30分のところに「明思克航母世界」はあります。 入場料110元を払って、公園に敷地に入ります。その公園内は、いわゆる軍事テーマパークという趣で、高射砲や戦闘機が所狭しと陳列されています。F7戦闘機、Mi-8ヘリコプター、地対空ミサイルに野戦レーダー等々珍しいものばかりです。 それらの写真も撮りながらも、意識は視界の端にチラチラするミンスクの巨体に目がいってしまいます。と言うことで、撮影もそこそこにミンスクに乗艦です。 船の横腹に無理やり開けられた入り口から乗船します。内部は、格納庫と思わしき所で、隅にMig-23戦闘機はあるものの、特設ステージでロシア人がコサックダンスを踊っていました。装飾は、全て当時の面影を無視した趣味の悪いものです。 width="128" height="96" alt="m6"> いよいよ待望の第一甲板です。80年代当時まともな資料も写真もなかった極秘のミンスクの甲板に立っている…なんと感慨深いことでしょう。 甲板には、10元を払ってコクピットに乗れる戦闘機があります。計器類は、無残にも剥ぎ取られていますが、操縦桿はありました。 甲板を後にして艦橋に入ります。中では、人形が今も周囲警戒中です。そして20分程の映画(スモークと振動付)を見ます。中国語なので、内容は、よくわかりませんでしたが、攻撃を受けたミンスクが、アメリカ海軍相手に単艦で反撃を行う。一時優勢になるものの、最後は魚雷攻撃で轟沈するという実もフタもないものでした… 艦橋は機械類が見事に観光客に破壊され、何となく雰囲気を感じられるという程度で期待しないほうがよいです。 艦長室、医務室などを見ながら船内を一周します。ミンスクは、最初の売却先である韓国で全焼事故をおこしたので、船内は見事なくらい当時の面影を無視した張りぼてです。 船をでて公園に戻ってくると、やたらうるさいエンジン音が聞こえてきます。よく見ると、公園の特設コースを戦車が走っています。これには10元で乗ることが出来ました。でも戦車内ではなく、砲塔の後ろのあつらえた臨時座席です。排気煙と振動でわけわかりません。 中国のテーマパークなんて、あまり期待しないほうがよいと思ってましたので、割り切って考えると、かなり楽しむことができます。帰りにお土産を買って、帰宅の途につきました。 |